山本 晃義 先生
経歴
- ピオーネビューティークリニック 院長
- 日本美容外科学会(JSAS) 正会員
慶應義塾大学病院で初期臨床研修後、大手美容クリニックで統括院長を経験し、その後ピオーネビューティークリニックを2023年11月に開業。自身も美容整形を経験しているため、美容整形を受ける側の観点・経験も活かし、当サイトの記事の監修を行なっています。
所属学会
メディア活動
美容医療とメイクの相乗効果
美容医療とメイクは、それぞれが個別の利点を持つだけでなく、それらを組み合わせることで相乗効果を生み出すことが可能です。
メイクは日常的に顔の印象を変える手段として利用されますが、美容医療の進歩により、より永続的な顔の印象を変える手段が増えてきています。
メイクで一時的にカバーできる小じわ・色素沈着は、レーザー治療やヒアルロン酸注射などの美容医療により長期的に改善することが可能です。
また、二重瞼のアイプチの使用による肌・瞼への負担が近年問題となっていますが、二重整形を受けることで負担も解消されます。
こういった美容医療により、メイク時間の短縮が可能であり、メイクの再現性も高まります。
メイクで隠しきれない顔の非対称性や形状の問題も、美容整形によって半永久的・長期的に解決できることがあります。
美容外科医は、メイクの技術を理解し、美を意識したデザイン性を磨くことで、患者の求める美しいデザインを忠実に実現できるようになります。
技術進化による美容医療の未来
美容医療の技術は日進月歩で進化しており、これまで困難とされていた問題も解決可能になりつつあります。
特に、非侵襲的な手法の発展により、リスクやダウンタイムを大幅に減らしながら効果的な治療が行えるようになりました。
たとえば、高密度焦点式超音波(HIFU)やラジオ波(RF)治療、レーザー技術は、肌の若返りやリフティング効果を非侵襲的に提供し、従来の外科的手術に比べて患者の負担を減らしています。
また、3Dプリンティング技術の進歩により、個々の顔の構造に合わせたカスタマイズされたインプラントの使用が増えており、より自然で個人に合った美容結果を実現することが期待されます。
これらの技術進化は、美容医療により理想のデザインを実現させるための選択肢を広げ、より自然で、理想に合った美しいデザインを可能にしています。
美容医療における倫理的考察
美容医療の普及と技術進化に伴い、倫理的な問題もより注目されています。
特に、未成年者の親権者の同意のない美容整形・過度な整形依存症などが問題となっているため、患者さんの潜在的な悩みに寄り添うことが大切です。
美容外科医は患者さんの美のイメージを実現するだけでなく、患者の精神面も配慮する必要があります。
そのため、精神科医との協力によっても患者の理想を実現できる美容医療を提供できると考えます。
手術を受ける前の適切なカウンセリングの方法を改善していくことで、患者の美へのイメージの共有・精神面のケアが可能になり、今後の美容医療は進歩していくと考えられます。
美容整形に海外のトレンドを反映
美容医療は、世界中で多様なトレンドが見られます。
グローバル化の進展により、さまざまな国の美容医療技術やトレンドが交流され、世界中の人々がより多くの美容の情報にアクセスできる様になりました。
美容外科医は、海外の美容整形のトレンドや最新の技術を追うことでより幅広い治療を提供していくことが可能です。
日本は美容整形の先進国である一方、韓国などの保有する技術を持っていない・技術が劣っている場合があり、定期的に交流を持つことが大切であると考えます。
私も韓国のクリニックに出向き、最新の機械を日本に持ち帰ったり、最新の技術を磨き、最新の知識を学んでいます。
また、日本で美容整形を受けたいと考えている外国人に対しても、異なる文化的背景を持つことを理解し、ニーズを尊重した治療を提供することが重要です。
(インタビュー日 2024-3-16)